「淡路島ロングライド150」は変化に富んだ淡路島の外周を一周する(通称を“アワイチ”)人気イベント。
海を間近に感じながら走るシーサイドルート、手応えある走りを味わえる山岳路、ゴール間近であらわれる雄大な明石海峡大橋の雄姿、そしてエイドステーション毎に味わえる地元グルメが、このイベントの魅力。
今年も、走りの達成感、絶景、グルメを満喫できる「淡路島ロングライド150」にエントリーしよう!

※コースマップと高低表はクリックすると拡大します

暁の空の下、2000人のサイクリストがスタート


↑昇る朝日を背に、2000人のサイクリストが次々とスタート
「淡路島ロングライド150」のスタートは、例年通り淡路市と神戸市を結ぶ明石大橋からほど近い国営明石海峡公園の特設会場。東の空がうっすらと白み始めた早朝、公園内の海岸沿いの道路に並んだ2000名のエントラントが順次、淡路島一周150km・ロングライドのスタートを切る。
10時間以内でこの場所に戻ってくれば“完走”だ。

コースは、まずは島の東側のルートを南下。最初のエイドステーションである洲本港ASまでの約29kmは、街中や海岸線を走るほぼ平坦なルートになっている。早朝からの体のコンディションを整える意味でゆとりを持って進もう。
↑洲本港ASまではほぼ平坦な道が続く
↑早朝から地元の方が応援してくれる
↑洲本港ASでは豚汁などのサービス
洲本港AS到着は、まだ朝の早い時刻で肌寒く感じるサイクリストも多いはず。
そこで、例年このASでは地元の方の協力で、参加者の体を温めてくれる「豚汁」や、力のつく「おにぎり」を用意、暖かく参加者を待ってくれている。

急峻な立川の峠を越え、海の美しい「南淡路水仙ライン」へ


↑最初の難関は立川峠のきつい上り。あまりの勾配に押し歩きする人も続出
洲本港ASを越えてしばらく走ると、立川の峠上りにチャレンジすることになる。コース最初の本格的アップダウンであるこの峠は、標高差だけをみると150mほどだが、とにかく急峻。平均勾配8%の急坂の連続に、たまらず自転車から降りて押すサイクリストが続出する。しかし、登り切れば緑の山々と海も望める風景に疲れも吹き飛ぶ。
上りと同じく峠を越えてからの下り勾配もきつく、かなりのスピードが出てしまうので、速度コントロールを怠らずに安全に注意して先に進もう。


↑コース上には至るところに安全確認の地元ボランティアが。ありがとうございます!

↑峠を下ると海沿いを走る南淡路水仙ラインに入る。風の強い日は波しぶきに注意



下り切った先は海岸に沿って一直線に延びる「南淡路水仙ライン」。この島の南側の海は風が強いと波が荒くなることも多く、ときおり防波堤を越えてかなりの波しぶきが道路に降り注ぐことがある。交通量も少なめで気持ちよく走れるシーサイドラインだが、ずぶ濡れにならないように波のようすにも気を配って走ろう。

↑灘ASで人気の「ちとり絲温(にゅう)そうめん」

最大の難所“アワイチの本番”を走り切る


↑コース最大の難所、灘地野、阿万塩屋町、大鳴門橋と続く上り坂。最大勾配15%
海岸線の道を走り切ると2番目のエイドステーション、灘ASに到着する。スタートから灘ASまでの距離は約59km。
こちらでは例年、「ちとり絲温(にゅう)そうめん」などの淡路島の名産品や白玉入りの「おしるこ」など、地元の方のおもてなしの逸品が用意されている。次に控える手強いステージに備え、この灘ASでのエネルギー補給は必須だ。


↑彼方に見える巨大な大鳴門橋。全長1629m、主塔の高さは144.3m
灘ASから次の慶野松原ASまでの約37kmの区間は、“アワイチの本番”ともいうべき最大の難所。灘地野、阿万塩屋町、大鳴門橋の上りは平均勾配8〜11%、最大勾配は15%に達する。この頃には気温もかなり上昇する可能性もあり、暑さと疲労との戦いになる。

しかし、うねりながら頂へと向かう道、高台から見える海峡をまたぐ巨大な建造物“大鳴門橋”、さらには眼下に広がる海岸線の風景は、この上りをつらくも楽しい体験にしてくれる。

左手に明石海峡大橋が見えてきたらゴールは間近


↑コースの後半は淡路サンセットラインなどを通る快適なシーサイドラン


↑最後のエイドステーション、多賀の浜ASでは特産の竹輪や玉ねぎスープが人気
スタートから約96kmの慶野松原ASから「淡路島ロングライド150」は後半戦に入る。島の西側の海岸線を走る淡路サンセットラインはほぼフラット。ゴールの制限時間と“最後の上り”を計算に入れつつ、景色を楽しみマイペースで進もう。

最後のエイドステーションは多賀の浜AS(約115km地点)。ここでは例年、淡路名産の甘い玉ねぎで作ったスープや竹に巻いて香ばしく焼き上げた竹輪が好評だ。その他の補給食もたっぷりいただきパワーを補充したら、いよいよラスト・ランに突入!


↑前方に明石海峡大橋の威容があらわれたら、念願のゴールまでもうひと息だ
引き続き島の西海岸を走るが、遠くの対岸には明石や神戸の町並みが見えてくる。さらに進むと、前方に明石海峡をひとまたぎする明石海峡大橋も姿をあらわす。海峡と都市の遠景と巨大な吊り橋の織りなす風景は、「淡路島ロングライド150」のクライマックスのふさわしい趣きを感じさせてくれる。

フィニッシュラインを通過するたびに会場内に響くオフィシャルDJの祝福コール!


↑最後の長い上り坂、これをクリアすればゴールはもうすぐ!
しかし、「淡路島ロングライド150」はこのままでは終わらない。明石海峡大橋を左に見て神戸淡路鳴門自動車道の下をくぐると、“最後の上り”が待っている。 暗いうちから起きて一日中走り続け、体力はかなり消耗しているはずだが、最後の力を振り絞ってこの長い坂を上り切れば、ゴールはもう間近だ。

↑フィニッシュ! 周囲の歓声とともにDJのコールする完走者の名前が会場内に響く

早朝スタートした国営明石海峡公園の特設会場に戻れば、淡路島ロングライド150のフィニッシュを迎える。
「○○さん、完走おめでとう!」、ゴールラインを通過すると同時に、完走を称えてオフィシャルDJがコールするサイクリストの名前がスピーカーを通じて会場内に響き渡る。
10月4日(日)開催
山口県柳井市をスタートし、瀬戸内海に浮かぶ周防大島を一周、さらに室津半島を縦断する瀬戸内の名ルートを走る全長160kmのロングライド「サザンセト・ロングライド in やまぐち」が今年は10月4日に開催されます。

美しく伸びやかな海岸線や手応えのあるアップダウン路など、飽きることのない変化に富んだコースと、エイドステーションでの地元料理のおもてなしが魅力のロングライド・イベントです。
詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。
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